中音研ニュース 第47号 令和2年2月 (広報部)
去る10月28日(月)広陵町立真美ヶ丘中学校において松浦昌江先生による公開授業が行われました。3年生を対象にし、「春に」を教材として、「歌い合わせる喜び~曲にふさわしい歌唱表現を創意工夫しよう~」という題材での授業でした。ソプラノ+男声A、アルト+男声Bごとに歌唱発表し録音しました。歌詞、心情、強弱や速度の変化について伝わったかをワークシートにまとめました。グループでさらに表現を深め、リーダーがより良くするために工夫した点について発表、再度 歌唱発表しました。最後には、先生方も交えて「春に」を歌って終わりました。
その後の研究協議では、先生方の意見交換の後、奈良県教育委員会事務局学校教育課 指導主事の辰巳真弓先生に指導助言をいただきました。そのお話の中で「活動の目的の明確化、また創意工夫を生かすための技術獲得の大切さ」ことを教えていただきました。


〈授業者の感想〉
・指導案を書く際に「学習内容」と「学習活動」がうまく書き分けられずにいたのですが、指導主事 辰巳先生の指導助言の中で、「学習内容は『学習活動をどのような学びにするか』という視点でとらえるとよい」というお話があり、よく分かりました。生徒が放課後に、この授業での学びをどのように認識するかを明らかにしていくことが大切だよということを改めて、認識しました。
(真美ヶ丘中学校 松浦 昌江先生)
〈研修会に参加して〉
・教材である「春に」はとても難しい曲ですが、女声の美しい響き、男性の力強い歌声に感動しました。
・私自身、もっと子どもたちの歌声を引き出せる授業作りを研究していく必要があるなあと考えさせられました。
・研究協議に参加して、合唱の音とりのやり方や、曲決めについて、また、学習指導要領との関わりなどを知り、学ぶことができました。
〈日頃、思っておられること など〉
忙しくすぎる日々の中で、このように勉強できる機会はとても大切だと感じました。
♪♪♪~第67回奈良県中学校音楽大会~♪♪♪
本年度の音楽大会は11月9日(土)に大和高田さざんかホールで開催されました。吹奏楽、ギター・マンドリン、合唱など、多彩で美しい音楽大会になりました。合わせて、作曲コンクールの表彰及び受賞作品演奏も行われました。
今年度の最優秀賞は以下の通りです。おめでとうございます。
A部門 生駒市立上中学校2年生 菊井聖來さん
B部門 智辯学園中学校3年生 西井更紗さん
奈良市立富雄第三中学校3年生 高尾悠楽さん
ゲストにはピアノデュオの西村奈菜さん、西村亜彩さんのお二人をお招きしました。馴染みの深いナンバーばかりで、会場いっぱいに響き渡るピアノの美しい音色を堪能しました。
最後に中音研OBの西口博和先生にご講評をいただいて、盛況のうちに終わることができました。本年度も多数の先生方のご協力、誠にありがとうございました。
〈生徒のみなさんの感想〉
作曲コンクールで入賞して
最優秀賞に選ばれたと知ったときは、すごく驚きました。モチーフに続くメロディーを考えるということで悩んだりもしましたが、楽しんで作曲することができました。私は小さい頃からエレクトーンを習ってきたので、そこで学んだことを活かすことができてうれしかったです。このように賞をもらえると、今まで音楽と関わってきて良かったなと思います。今回のことを励みに、これからもますます頑張っていきたいと思います。
(智辯学園中学校)
♪♪♪~お知らせ~♪♪♪
◇各校、授業で「音楽のワークブック」及び「響け歌声」を活用されていることと思います。それぞれ内容も教科書の歌唱教材に関連する曲が多く取り入れられ、授業の資料として活用できたり、奈良県中学校音楽教育研究会の事業の一つである「生徒作曲コンクール」の課題と連動して、生徒が自主的に「創作」に取り組むことができるページがあったり等、大変工夫されています。
ワーク・愛唱歌集研究部より各校へ2月頃に送付されたとおり、次年度(令和2年度)よりワーク価格が値上がりしますので、ご確認ください。また、次年度より、今回配布された見本用を教師用としてご活用いただくことになるようです。よって、異動などの場合も、今お手元に届いている各校にて保管、引き継ぎをお願いします。なお、生徒分につきましても、予備は1冊となりますので、注文用紙には生徒数のみお願いいたします。
また、予告となりますが、令和3年度より現在のワークの仕様が変わります。1年生用、2・3年生用(上下を1冊にまとめる)の2冊仕様となるそうです。
♪♪~全日本音楽教育研究会全国大会中学校部会大会「東京大会」~♪♪
令和元年10月31日(木)、11月1日(金)、府中の森芸術劇場および練馬文化センターにて全日音研が開催されました。
1日目は中学校部会で、研究主題は「つなげよう 深めよう 生かそう 音楽の学びを~音楽の力を実感・共有~」。5つの研究授業が行われ、それぞれ「日本のいろいろな民謡のよさを味わおう」「創意工夫して『Yellow Submarine』をアンサンブルしよう」「コード進行をもとに旋律をつくろう」などという題材で、興味深く参観させていただきました。
午後からは、「合唱」「鑑賞」「創作」に分かれて3つのワークショップが行われました。
2日目は全体会で、研究演奏、全体講評、記念講演などがあり、新学習指導要領の完全実施をあと2年に見据え、これからの音楽教育のあり方を考えさせられる実りある学びとなりました。
♪♪♪~近畿音楽教育研究会 奈良大会に向けて Vol.3~♪♪♪
前回、中音研ニュース第46号におきまして、2020年11月20日(金)に実施予定である 令和2年度 第62回 近畿音楽教育研究大会 奈良大会についてお知らせいたしました。そこでの記載について、ここで一部訂正させていただきます。研究授業の歌唱領域は香芝市立香芝東中学校の澤 昌美先生ですが、鑑賞領域は田原本町立田原本中学校の秋田智子先生となります。中音研会員の皆様には書面での訂正で失礼いたします。
また、研究演奏をしていただくメンバーを募集したところ、合唱は奈良市立富雄中学校・三笠中学校、香芝市立香芝中学校・香芝東中学校・香芝北中学校、広陵町立広陵中学校・真美ヶ丘中学校、下市町立下市中学校、器楽(リコーダー演奏)は橿原市立橿原中学校・畝傍中学校・大成中学校、大和郡山市立郡山西中学校から参加予定となっております。
来年度からは、すべての先生方に何らかの役割を担っていただく予定になっております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。なお、大会詳細につきましては、Webページが公開されておりますので、是非ご活用ください。
近音研奈良大会 専用ホームページ →→ https://kinonken-nara2020.com/