中音研ニュース 第42号 平成29年9月発行(広報部)
去る6月2日(金)、大和郡山市立郡山西中学校で今年度の総会が開催されました。
また、午前中の公開授業では、小川祥子先生による2年生を対象にした表現領域での研究授業が行われ、「詩と音楽との関わりを理解して表現を工夫しよう」という題材で「夏の思い出」を教材にされました。尾瀬のイメージを広げさせるために「夏の思い出」に関係する映像を観たり、休符や強弱などの音楽を形づくっている要素が、歌詞とどのような関わり方をしているのかを考えさせ、ふさわしい音楽表現を考えさせ工夫させて歌わせて合唱を作り上げていく授業で、生徒たちがのびのびと個性を生かして表現し、歌う姿が印象的でした。最後には、先生方も交えて、「翼をください」の大合唱で終わりました。
その後の研究討議では、先生方の意見交換のあと、奈良県教育委員会学校教育課指導主事の上西秀勝先生による指導助言の中では「生徒にこんなことができるようになってほしい」という内容を明確にして授業を進めることの大切さを教えていただきました。
午後からは若松歓先生の合唱曲を直々にご指導いただき、最後には受講者全員の力強い合唱で閉じました。
先生方の感想♪〈研究授業について〉
普段7人で色々と悩みながら行っているため、今日参加させて頂き授業を参観させてもらい、大変勉強になりました。「夏の思い出」は毎年扱う教材ながら、毎回何をポイントに教えていけばよいかが難しいので、休符の扱いや、言葉を拾い上げていくような今回の取り組みはとても参考になりました。何より先生がいつも笑顔で、生徒とのかけ合いを大切にされている姿がすばらしかったです。生徒の歌い方がみるみる変わっていくのもすごいと大変勉強になりました。(室生中学校 小西 菜央)
子どもたちが、のびのびと意見を言い、歌う姿がとても印象的でした。常に明るくにこやかに授業をすすめる小川先生に、子どもたちが心を開いている様子が伝わってきました。
(若草中学校 桐山 智美)
地域によって生徒と教師の距離感の違いに気付いた授業だった。先生の問いに対し、数名でも答えを言う生徒がいたことが、うらやましく思った。自分の課題でもあるが、実技を行う場面と、曲の説明等、実技を行わない場面のバランスを考えて授業をすることが大切だと感じた。小川先生は緊張していたとおっしゃっていたが、とても堂々としていたように思ったので、演じきれたのだと理解しています。勉強になる機会を作って頂きありがとうございました。(平城東中学校 井上 牧)
(その他、無記名の先生方)
「夏の思い出」をただ歌うだけでなく、楽曲分析をしながら、情景を思い浮かべて表現豊かに歌えるような指導をされていて参考になりました。
生徒への声かけ、考える時も歌う、実践して考えるなど、自分の授業の参考になることがたくさんあり、勉強になりました。
初々しく、パワーあふれる授業ありがとうございました。初心に戻り、頑張ります。